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耕作放棄地(こうさくほうきち)ってなあに?
耕作放棄地(こうさくほうきち)ってなあに?
テレビや新聞で「耕作放棄地(こうさくほうきち)」というコトバを見たり、耳にしたことありますか? 
さて、耕作放棄地って何のことでしょう?
「耕作(こうさく)」というのは、おコメや野菜をつくるために、田んぼや畑を耕(たがや)すことですね。「放棄(ほうき)」というのは何かをやるのをやめてしまうこと、放り出してしまうことです。つまり、「耕作放棄地」というのは、耕されずに放っておかれている田んぼや畑のことをいいます。
日本全国の耕作放棄地の面積はぜんぶで38万6,000ヘクタール。埼玉県(さいたまけん)と同じぐらいの広さ、あの広い東京ディズニーリゾートが約3900もつくれるほどの面積があります。耕作放棄地ってとってもたくさんあるんですね。
どうして農家は耕(たがや)すのをやめてしまうの?
「年をとってしまったので耕(たがや)せない」「あとをつぐ人がいない」という理由で耕すのをやめてしまう農家が一番多いそうです。このほか、「土地が小さくて形が悪く、大きな農業機械が使えない」「農地を借(か)りてくれる人がいない」などの理由でしかたがなく田畑を放ったままにしている農家も多いんだって。
耕さないで放っておかれた土地は荒(あ)れてしまって、もう一度農地として使おうと思ってもすぐにはもとにもどりません。ボーボーに草がはえて、病気がはやったり、害虫が増えてしまいます。イノシシやシカなどの野生の動物が里(人の住むところ)におりてきて、農地の農作物を食べあらす害も増えているんだよ。
それから田畑が減ると、洪水や地すべりが増えたり、美しいふるさとの景色も失われてしまいます。
一番問題なのは耕作放棄地(こうさくほうきち)が増えると、おコメなどの穀物(こくもつ)を育てる田んぼや畑が減(へ)ってしまうことです。日本の食料自給率(しょくりょうじきゅうりつ)は先進国の中でももっとも低く40パーセント(カロリーベース)ぐらいですが、このままでは、日本の食料の自給率はどんどん下がってしまいます。耕作放棄地はなんとかして減(へ)らさなくてはなりませんね。
耕作放棄地(こうさくほうきち)を減(へ)らすために
耕作放棄地(こうさくほうきち)を減(へ)らすために、日本の国はさまざまなサポートをしています。たとえば、土地を再生(生き返らせること)したり、改良したり、水路や農道など必要なしせつをつくるなど、耕作放棄地を農地としてもう一度使おう!とがんばっている人たちにお金を補助(ほじょ)しています。
地域でのいろいろなとりくみ
こうした国のサポートを受け、JA(ジェイエイ)や農家は地域の人たちと力を合わせていろいろなとりくみをしています。
  • 長野県(ながのけん)の長和町(ながわまち)では、「農業をついでくれる人がいない」「農地が荒れてしまった」などのなやみをかかえる数十戸の農家が集まって相談をしました。まず、シカの害を防ぐために8キロメートルにわたる電気さくをつくり、気候(きこう)がよく似(に)た北海道からタネを手に入れ「ダッタンそば」を町のみんなの力を合わせてつくることにしました。今では「ダッタンそば」は長和町の特産品になっています。

  • 宮城県(みやぎけん)のJAみどりのの農家は、使われなくなった田んぼで飼料(しりょう)用のおコメをつくって、ブタを育てています。ブタのウンチはたい肥(ひ)としてリサイクルされ、おコメづくりに使われています。ブタのお肉は地元の生協(せいきょう)で販売(はんばい)され、もちもちのやわらかいお肉だとひょうばんになっています。

  • 神奈川県(かながわけん)秦野市(はだのし)では、使い手がいなくなった市内の農地を市民農園「JAはだの さわやか農園」として市民のみなさんて使っていただいています。市内に30ほどの市民農園があります。

  • このほか、使われなくなった田んぼや畑に菜の花やひまわりを植えている地域(ちいき)もあります。たとえば長野県のJA北信州(きたしんしゅう)みゆきでは、ひまわりを植えています。ひまわりを植えると、食用油がとれるだけでなく、くきやかれた葉を農地の土に混(ま)ぜて使ったり、きのこを育てる培地(ばいち)に使うことができます。なんといってもきれいなひまわり畑は、地域のみなさんのふるさとじまんです。
耕作放棄地を減(へ)らすことって、農家やJAだけでなくて地域のみんなが力を合わせてはじめてできることですね。日本の食べものの自給率をあげるだけではなくて、地域(ちいき)の人たちのしあわせなくらしにもつながるんじゃないのかな。みなさん、そう思いませんか?
資料:耕作放棄地のデータ(2005年):農林業センサス(農林水産省統計部)、「耕作放棄地の解消に向けて」(内閣府・政府インターネットテレビ)
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