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  あぐり村 食べ物と日本の農業のおはなし  
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農家の冬ごもりから生まれた食べものや工芸品
雪国で、いろいろな保存食が生まれた

 雪国では冬になると田んぼや畑が雪におおわれてしまい、農作物をつくることができません。そこで、農家は冬の間の食べものがなくならないようにいろいろな「保存食(ほぞんしょく)」を考え、つくり続けてきました。今のように冷ぞう庫がない時代には、食べものを保存するために農家はどんなくふうをしたのかな? 
 そう、塩づけ(つけもの)にしたり、乾燥(かんそう)させたりしたんだね。厳しい雪国のくらしの中で、ものを食べられるということは、どんなにしあわせだったろうね。
 農家の冬ごもりからどんな食べものが生まれたのかみてみよう。みんな保存できるだけでなくて、とってもおいしいものばかり。それはきっと、農家の日々のくらしの中から生まれたから。他にもどんな保存食があるのか、みんなも調べてみてね!
●こおりどうふ(長野県)

 長野県の信州(しんしゅう)地方の農家では、寒くて冷たい気候を生かした「こおりどうふ」をつくり続けてきました。「こおりどうふ」は、とうふを薄(うすく)く切ってスノコにならべて家のソトで氷らせて、これをわらのひもでしばって軒(のき)先につるし、陽に干して乾かしてつくります。
 信州地方は一日の温度の差が大きいので、とてもおいしいこおりどうふができあがります。夜の寒風で急速にとうふをこおらせて、昼間は陽の光にあてて溶かす、そのくり返しの中からあのきめの細かいスポンジのようなこおりどうふが生まれるのです。
 昭和のはじめごろまでは、農家の軒先でたくさんつくられていましたが、最近では工場でたくさんつくられるようになっています。
こおりどうふのイラスト
●いぶりがっこ(秋田県)

 「いぶり」っていうのはけむりでいぶすという意味、「がっこ」というのはつけもののこと。ふつう、つけものにする大根は陽(ひ)にあてて乾(かわ)かすんだけど、「いぶりがっこ」はいろりの上で乾かしたんだ。サクラやナラなどの木を燃やしたけむりのとってもよい香(かお)りがしみこんだ大根を、コメぬかと塩でつけたのが「いぶりがっこ」。おやつにガリガリ、お酒のおつまみにポリポリ、とってもおいしいよ。一度食べてみてね!
 みんなは、「いろり」って知ってる? おじいちゃんやおばあちゃんが子どものころまでは、農家のウチには床(ゆか)に四角のわくをつくって、その中でたき木などを燃やして、煮たきをしたり、暖房(だんぼう)をするいろりがありました。毎年10月ころになると、そのいろりの上に縄(なわ)でしばった大根をいっぱいつるしたそうです。今でも秋田県では、農家や食品メーカーの加工場で、大根をつるしてけむりでいぶす風景が見られるよ。でも、けむいのでウチの中ではなくて、専用(せんよう)の建てものの中でいぶすんだって。
いぶりがっこのイラスト
●南部せんべい(青森県)

 おせんべいっていうと、お菓子(かし)かな? と思うよね。だけど、「南部せんべい」は今ではお菓子として食べられているんだけど、もともとは保存食だったんだ。
 むかしむかし青森県と岩手県をまたいだあたりに、南部藩(はん)という領地(りょうち)がありました。この地方は冷害になると食べるものがなくなってみんながひもじい思いをしていました。そこで、小麦粉と(黒ゴマと)水をまぜて、鉄でできた型で丸く焼き、冬の間の食べものにしたのです。
 第二次世界大戦の前までは、青森県の八戸(はちのへ)市のあたりの農家は、自分のウチで使うおせんべいの型を持っていたそうだよ。戦争で国に供出(きょうしゅつ)したので型がなくなってしまったんだって。
 さて、では南部せんべいはどうやって食べるのでしょう? 何と、野菜を煮(に)た汁(しる)やみそ汁に割って入れて、せんべい汁にするんだよ。すいとんのようなモチモチした感じでおいしくて、とてもおなかがいっぱいになるそうです。

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