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  あぐり村 食べ物と日本の農業のおはなし  
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世界の水が不足している
水の取りあいの争いが始まった!
川のそばで言い合いをしている人たち
 20世紀には「石油」が世界の争いのもとになりましたが、もしかすると、21世紀には「水」がもとで戦争が起きるかもしれません。もうすでに「ウチの国にたくさん水をよこせ」「おまえの国は取り過(す)ぎだ」というケンカが世界中で始まっています。
 このケンカで強いのはどんな国だと思う? そう、それは上流にある国です。
 黄河が流れているのは中国というひとつの国だけだけれど、たとえば、中東(ちゅうとう)のチグリス川・ユーフラテス川や、アフリカのナイル川、東南アジアのメコン川、南アメリカのアマゾン川などはいくつもの国にまたがって流れているので水の取り合いのケンカがたえません。こういう2つ以上の国の中を流れている川のことを「国際河川(こくさいかせん)」といいます。覚えておいてね。国際河川の流れてるところに、世界の人口の半分以上が住んでいます。
中東のユーフラテス川の水問題
 中東のトルコという国には高さが3000メートルもあるアナトリア高原があります。高原に降(ふ)った雨水が集まり川となり、シリア、イラクを通りぬけ、ペルシア湾(わん)に流れこんでいます。そう、それが問題のユーフラテス川です。
トルコ、シリア、イラクとチグリス川、ユーフラテス川の地図
 トルコの国は「農産物をたくさん育てるために農業用水を増やそう!」とユーフラテス川の上流にダムをたくさんつくりました。トルコの人びとは、野菜がたくさんとれるようになった! と大喜び。あまった農産物はヨーロッパに輸出しています。
 ところが、下流にあるシリアとイラクは、「自分の国に流れてくる水の量が減ってしまう」ともんくを言ってケンカになりました。ダムの下流にある畑はカラカラになり、飲み水にもこまる人が増えました。
 しかし、トルコは「ユーフラテス川はトルコの国で生まれて下流に流れている。だから、水を使う権利(けんり)は上流の自分たちの国にある」と主張しました。そして、大きな風船のようなふくろに水をつめこんで船でひっぱったり、タンカーで運んでキプロスやイスラエルに水を売っています。トルコはこれから、地中海沿岸の国に水を売ろうとも考えています。
川はだれのもの?

 みんなは川はだれのものだと思いますか? 川のことを英語でリバーといいますが、これは敵(てき)を意味するライバルと、もともとは同じコトバ(ラテン語)だったそうです。川のあるところにはむかしから争いがたえませんでした。
 しかし、川はみんなのものです。ケンカをするのはよくありません。水を取りあって戦争をするのはあまりにもかなしいことです。そうならないためにも、川の上流の国、下流の国がよく話しあってなかよく水を分けあうことが大切です。そう思いませんか?
調べてみよう
おはなしに出てきた国や、黄河(こうが)、チグリス・ユーフラテス川はどこにあるのかな? 地図や地球儀(ちきゅうぎ)で調べてみよう。


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