文字サイズ

AgLab Monthly

アグベンチャーラボの活動や社会課題の解決に取り組む企業などをご紹介

海外連携特集 FAO(国際連合食糧農業機関)来訪/豊橋市アグリテックコンテスト ファイナルデモデイ開催/JAアクセラレーター第5期採択企業 株式会社フェイガー

AgVenture Lab (アグベンチャーラボ)

海外連携特集
FAO(国際連合食糧農業機関)来訪

11月13日(月)にFAO(国際連合食糧農業機関)のベス・ベクドル事務局次長、FAO駐日連絡事務所、外務省が来訪され、あぐラボの紹介とJAアクセラレーター採択企業でもあるスタートアップ企業4社(EF PolymerアクプランタTOWINGサグリ)との意見交換を実施しました。
ベス・ベクドル事務局次長にはあぐラボの取り組みやスタートアップ企業と連携した日本の農業分野でのイノベーションエコシステムに非常に高い関心を持っていただきました!

FAOとは?

飢餓の撲滅を世界の食糧生産と分配の改善と生活向上を通して達成するのを目的とする、国際連合の専門機関の一つです。

フランス商工会議所「Meet & Connect」

在日フランス商工会議所が主催し、日仏の政府関係者、ビジネスリーダーが登壇する「Meet & Connect 2023」が12月7日(木)にあぐラボで開催されました。あぐラボは2019年のラボ開設以降、毎年スポンサーとして参画し、今年で5回目のラボでの開催となります。
今年は日仏から14のスタートアップ企業がファイナリストとして登壇し、プレゼンを行いました。
あぐラボは、フランスのクレディ・アグリコル銀行、Le Village(ル・ヴィラージュ)、および農林中央金庫とともに、日本のスタートアップの海外展開を支援するスポンサー賞を設定。
本年はエマルジョンフローテクノロジー社が同賞を受賞しました。同社はリチウムイオン電池からのレアメタルを抽出する技術を有しており、今後日本のみならず世界の舞台においてサステナブルな社会への貢献に期待されています。
受賞特典として、同社はフランスのインキュベーション施設Le Villageのパリ現地を訪問し、1週間の事業展開支援を受けることが予定されています。

 

豊橋市アグリテックコンテスト ファイナルデモデイ開催

あぐラボが事務局として参画している、愛知県豊橋市主催のプロジェクト「TOYOHASHI AGRI MEETUP」に関するイベントのご案内です。

昨年度より、豊橋市では「未来の農をつくる」と題し、地元農業・企業とスタートアップとの共創による実証開発プロジェクト「TOYOHASHI AGRI MEETUP」を実施しています。
また、このプロジェクトを通じて、豊橋市の農業者が抱える課題を解決する提案を全国から広く募り、豊橋市内の農業者とマッチングし、農業課題の解決を目指すコンテストを開催中です。
来年1月29日(月)に開催する、アグリテックコンテストのファイナルデモデイでは、審査を通過したファイナリスト企業によるプレゼンテーション、審査員による審査等を通じて、次年度以降市内での実証実験に取り組む企業を決定します!

農業領域のイノベーションに関心ある全国の事業会社、スタートアップ、自治体、農業関係者の方はぜひお申込みください!

イベント概要

日時:2024年1月29日(月)13:00~16:50
場所:穂の国とよはし芸術劇場プラット アートスペース(愛知県豊橋市西小田原町123番地)
※オンライン配信有
参加費:無料

申し込み方法:下記URLの応募フォームよりお申込みください。
https://deloitte.zoom.us/webinar/register/WN_uCctqH_EQRuU-jXEfDO0lQ

◆詳細はこちら
https://toyohashi-agri-meetup.jp/demoday

 

JAアクセラレーター第5期採択企業 株式会社フェイガー

農業由来カーボンクレジット生成から販売まで一気通貫でサポート

カーボンクレジットの認証は、複雑な申請手続きや費用などの負担が多く、また現金化には生成したクレジットの販売先の確保が必要であり、農業者にとって大きなハードルが存在しています。フェイガーは、農業者向けに申請から現金化までワンストップでのサポート、企業向けにクレジット調達や活用の支援も行っています。

フェイガーの取り組み

フェイガーは、農業者の皆様がカーボンクレジットを活用し、地球温暖化の抑制に貢献すると同時に追加収入を得られるよう支援します。
申請可能な手法や作業内容に関する説明やマニュアル、申請作業の代行などのサポートを提供しています。

特に注目されているのは、「水稲の中干し延長」によるクレジット生成の取り組みです。既に全国の広範なエリアで始まっており、環境保全と農業者の追加収入を両立させる大きな可能性を示しています。参画している農業者からも、この取り組みに対して肯定的な反応が寄せられています。

水稲の中干し延長について

https://faeger.company/for_agriculture/midseason_drainage/

フェイガーの主な特徴は、販売先の有無に関わらず、生成したクレジットを全量買い取ることで、農業者側のリスクを最小限に抑える点にあります。
さらに、科学的な証拠を追加することで、適切な価格でクレジットを販売、ひいては農業者の所得向上を目指しています。

その他にも、以下のような強みがあります。

  • 特定の機材導入が不要で、作業負担を軽減するツールの導入で、小規模農家でも取り組みやすい設計
  • JAと直接連携を図り、各JAに合ったスキーム開発が可能
  • クレジットによる現金収入だけでなく、脱炭素米など生産物にも付加価値をつける取組にも着手

農林中金キャピタル戦略協創ファンドからの出資

あぐラボのメンバーである農林中金キャピタル株式会社が出資する「農林中金キャピタル戦略協創ファンド」から、第三者割当増資による資金調達を実施しました。
◆詳細はこちら
https://agventurelab.or.jp/news/norinchukincapital_1206/

フェイガーの取り組みにご興味のあるJAグループ職員の方は、あぐラボまでお問い合わせください!

カーボンクレジットとは?

カーボンクレジットとは、二酸化炭素などの温室効果ガス (GHG) の削減分の権利を取引する制度です。例えば、植林による二酸化炭素の吸収量増加や牛のゲップ由来のメタンガス排出量削減など、温室効果ガス削減に貢献した分が認証され、それがカーボンクレジットとして企業に販売されます。これにより、脱炭素の取り組みを継続・拡大し、結果として社会全体の意識向上を目指します。

株式会社フェイガー 代表取締役 石崎 貴紘さん

PwCアドバイザリー事業再生部門、YCP Solidianceシンガポールオフィス代表パートナー等を経て現職。早稲田大学法学部卒業後、PwCの日本オフィスで幅広くコンサルティングプロジェクトを経験。専門テーマは脱炭素、農林水産業・食品関連、新規事業創出、海外進出支援など。YCP Solidianceシンガポールではコンサルティングとプリンシパル・インベストメントを行うオフィスの代表として、主に日本企業の海外進出や現地ビジネスの拡大に取り込んだ。2022年に株式会社フェイガーを設立後は、代表として日本及びアジアの脱炭素社会の推進に力を注ぐ。
https://faeger.company/

 

AgLab Monthlyの、より詳細な内容はこちらからご覧いただけます。
https://agventurelab.or.jp/news/aglabmonthly-no20/

AgVenture Lab (アグベンチャーラボ)

AgVenture Lab (アグベンチャーラボ)

AgVenture Labは、JAグループの”結”の精神に基づき、テクノロジーとイノベーションで、よりよい社会へ価値を循環させていく、知恵・アイデア・人の集積する開かれた場所です。
https://agventurelab.or.jp/

記事一覧ページへ戻る