AgLab Monthly
【あぐラボマンスリーNo.30】JAアクセラレーター第6期DEMO DAY(成果発表会)、JAアクセラレーター第6期採択企業 株式会社INGEN
JAアクセラレーター第6期DEMO DAY(成果発表会)
あぐラボが運営するスタートアップ支援プログラム「JAアクセラレーター第6期」のDEMO DAY(成果発表会)を11月6日(水)に開催します!
今回は、207件の応募の中から選ばれた9社が、2024年5月より始動した約半年間のプログラムを通じて、JAグループと共創しながら生み出した様々な成果や今後のビジョンについて発表します。
DEMO DAY(成果発表会)の様子は、
前回開催したJAアクセラレーター第5期のDEMO DAY(成果発表会)の様子はこちら
また、今期は初の北海道枠を設け、道内を中心にビジネスの実証実験を展開する2社を採択し、ホクレン農業協同組合連合会の職員による伴走も受けながら、北海道での実証実験にも注力しました。
11月11日(月)に、北海道札幌市内にて、「JAアクセラレーター第6期 DEMO DAY in HOKKAIDO スタートアップピッチ&交流会」を開催します。
JAアクセラレーター第6期北海道枠採択企業2社に加え、本プログラムを通じて北海道内で実証実験に取り組む4社も登壇します。ご関心のある方は、ぜひご参加ください。
詳細&お申込みはこちらから
https://agventurelab.or.jp/event_info/jaa6-demoday-hokkaido/
※申込み締切:2024年11月5日(火)17:00
JAアクセラレーター第6期採択企業 株式会社INGEN
出荷予測で農業の収益性向上を目指す、INGENついて
株式会社INGEN(インゲン)は、農業の収益性を向上させるために、青果を安定して出荷する技術を提供する企業です。気候変動や技術継承の課題を乗り越え、質・量ともに安定した青果の供給を目指しています。
意欲的な生産者の方が、今一層の所得向上を目指すためには、契約栽培(予約販売)が効果的な手段の一つです。
しかし、青果の場合、契約栽培(予約販売)の実現には多くの課題があり、実質的な単価向上が見込めないこともあります。
具体的な課題の例として、以下のようなものが挙げられます。
① 精度の低い収穫予定日:見込みより大幅にずれてしまうため、そのリスクを見越して契約の倍以上の生産をしてしまう
② 時間のかかる栽培改善:精度の低い畑や農場の原因特定が属人化しており、栽培改善に数年かかる
最近では、オールマイティ―な栽培知識を持つ営農指導員の高齢化が全国的に進んでいます。このように課題も多い中で、契約栽培(予約販売)率の向上に二の足を踏んでいる生産者や産地を後押しできるように、日々活動しています。
収穫予測サービスで買い手と生産者をつなぐ
INGENの収穫予測サービスは、その名の通り、青果の契約栽培(予約販売)を下支えするサービスです。
植物生理学の観点に基づいた独自の予測モデルを使用しているため、温暖化が進んだ現代の産地でも、精度の高い予測が可能です。
また、今後は、予測通りにいかなかった畑に対して、原因分析と対策(温暖化に対応する転作の推奨など)もシステム化していくことを目指しています。
温暖化に対応する転作推奨について、将来的にシステムに組み込んでいく予定ですが、まずは、産地単位で「振興作物企画のハンズオン支援サービス」を有償で提供することを企画しています。
これらの取り組みをきっかけに、特に若手生産者を中心とした産地の活性化・産地の再生につなげたいと考えています。
JAアクセラレーターでの取り組み
本プログラムを通じて、収穫予測を使った、契約栽培(予約販売)向上のパッケージサービスの構築を目指しています。試験栽培を通じた地域とのつながり形成や栽培パッケージの普及を目指すとともに、その普及手段の検討を行っています。
INGENの収穫予測、
東京農業大学教授であった祖父の影響で、幼少期から美味しいものへの興味が強く、千葉大大学園芸学部応用生命科学科進学後に農業ITに触れた際の経験から、IT技術を活用して農業の質と量を安定させることを目指し、収穫予測サービスを開発。2015年のINGEN創業以来、施肥設計や栽培計画の改善提案に取り組む。施肥技術シニアマイスターおよび土壌医2級の資格を所持。
株式会社INGEN Webサイト:https://www.ingen-inc.com/
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https://agventurelab.or.jp/news/aglabmonthly-no30/