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能登半島地震から1年

【特集④】全国の仲間からの支援に感謝 JA石川県女性協・北会長、JA石川県青協・髙本委員長

「能登半島地震から1年」特集について

 石川県の奥能登地域を中心に甚大な被害が出た令和6年能登半島地震から1年が経ちました。9月には、再建の兆しがみえた被災地を記録的な豪雨が襲うなど、災害が続くこの間、被災地のJA役職員は、自らも被災者でありながらも、地域のくらしと農業の復旧・復興へ、死力を尽くしてきました。石川県のJA中央会やJA青年組織・女性組織も、それぞれの立場で支援を続けてきました。

 この特集では、そうした各組織からのメッセージや取り組みをお伝えします。あわせて、震災直後から被災地取材を続ける日本農業新聞の記者より、これまでの被災地の姿を紹介します。
 ※この記事の最後に各特集へのリンクがあります。

 全国の女性組織から物資や義援金が多く寄せられ、たくさんのエールをいただいたことを本当にありがたく思っています。

 県女協では、いただいた義援金をもとに、懐中電灯や防刃手袋を購入し、被災地に贈りました。9月の豪雨被害の際に役に立ったという感謝のお声をいただきました。

 私自身は、震災発生後2月から何度も能登の被災地に入り、現場の声を伺い、県女協の仲間と協力して本当に必要とされている支援をお届けするようにしています。それが私たちに今できることだと考えているからです。

 全国のJA役職員からの暖かい支援を受け、改めて協同組合は助け合いの精神の組織であると感じました。能登の災害のことを忘れず、引き続きご支援をお願いします。

JA石川県女性組織協議会 会長 北智子さん

 町内会婦人部から誘われ、JA女性組織の活動に参加。みそ作りや料理教室などの活動を通じて、様々な人と関われることにやりがいを感じる。平成29年、JA小松市女性部長、令和4年より現職。令和4年からはJA全国女性組織協議会理事を務める。


 これまでに全国の盟友より、お見舞金や心のこもった寄せ書きなど、さまざまな支援をいただきました。このつながりの心強さ、有難さに感謝しています。

 6月には、お見舞金を活用し、JAのとの農機展示会に訪れた生産者200人へ、夏の暑さ対策としてネッククーラーを提供しました。10月には、県の農林漁業まつりに県青協ブースを出展。能登への関心を高めてもらおうと、関連したクイズや賞品提供などを行いました。

 今はまだ、復興がいつになるかは見通せない状態です。でも、必ず復興します。その際には多くの方に現地に足を運んでいただきたいです。県青協としても、その実現を1日でも早くできるよう、仲間の盟友とともに、被災地の意向をふまえた支援に継続して取り組みます。

石川県農協青壮年部協議会 委員長、JA白山理事 高本祐輔さん(41)

 妻と2人で、1ヘクタールの農地で、ナス、ブロッコリー、グリンピースを露地栽培する。また、集落営農組合の一員として、6ヘクタールの水稲、大豆(種子)の栽培管理も担う。令和元年より県青協委員長。令和5年には全青協の理事も務めた。


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