Start:
歩んできた経験を通して、JAグループをより知る“Start”にしていただければ幸いです。
農協観光の村本佳宜会長 後編
JAグループは、全国約1,000万人の組合員に向けて多彩な事業を総合的に展開し、日本の食と農、そして地域社会を支えています。本企画では、JAグループ全国機関のトップたちに、シリーズで自身の若手時代のエピソードを伺っていきます。
仕事を重ねながら歩んできた経験に触れ、JAグループをより知っていただく“Start”にしていただければと思います。
今回は、組合員、地域住民の余暇や活動の充実やJA総合事業の推進活動の活性化に向けた旅行事業に取り組んでいる農協観光の村本佳宜会長にお話を伺いました(前編10月、後編11月公開)。
剣道から生きた「交剣知愛」
高校、大学と剣道に打ち込んできました。大学卒業時、監督から「剣道を特別なものだと思ってはあかん。金儲け以外は遊びや。」と言われました。学生時代に一生懸命に取り組んできたつもりでしたが、監督の目には社会は厳しいところであり、まだまだ未熟に映っていたのでしょう。「もっと真剣に。細々でもいいから続けろ」という言葉を胸に、20、30代も仕事をしながら稽古を続け、教士七段を取得しました。
剣道は相手と向き合う対人競技の武道です。相手と駆け引きをしたり、気をぶつけ合ったりしながら、押したり引いたり、攻めたり守ったりします。その実践は、仕事における対話の基本にも通じるものがあります。
また、剣道を通じて生まれた縁も数多くありました。異業種の仲間とのネットワークが広がり、互いを理解し、深く尊敬し合う関係も築くことができました。これはまさに「交剣知愛」の精神そのものだと感じています。
失敗なくして成功なし、挑戦を
稽古では声も出すし、汗もかく。発散という意味では仕事の息抜きにもなっていたと思います。そして諸先生方の所作や言動、立ち振る舞いを間近で見ることができたことも、大きな学びでした。
一時期は道場で子どもたちに剣道を教えていましたが、ここ11年ほど、防具を着けての稽古から離れています。それでも、いつかまた再開したいという思いがあります。振り返れば、仕事を含めたこれまでの経験の多くが、剣道で学んだことにつながっているからです。
若い世代の皆さんの仕事ぶりを見ていると、わたしたちの時代に比べて、効率よくスマートに仕事を進める人が実に多いと感じています。一方で、もっと自分の考えたことを発信し、挑戦してもよいのではないかとも思います。壁にぶつかり、その解決策や対応策を考える経験こそが成長につながるからです。
失敗なくして成功はありません。失敗を恐れず、ぜひ挑戦してほしいと思います。
若い世代の皆さんへ
JAグループの特徴は、アフターケアまで含め、一つのつながりの中でさまざまな事業を展開していることです。旅行事業を担う農協観光は、総合事業を展開するJAグループの入り口として、案内役を担う組織ではないかと考えています。観光を通じて職員と参加者が出会い、交流や対話が生まれることで、貯金や共済、購買事業などへ話題が広がる可能性があります。そうした接点を通じて、JAグループの魅力を伝えていけると考えています。
世界的にも協同組合の価値が見直されています。国連は昨年末に開いた総会で、持続可能な社会づくりへの貢献を評価し、10年ごとに国際協同組合年を設けることを決議しました。こうした価値に共感してくれる若い世代の皆さんと、ぜひ一緒に働きたいと思っています。
強化する取り組み
今年度強化する取り組みの一つに、来年3月から横浜で開催される「国際園芸博覧会」があります。当社では団体旅行で5万人の送客を目標に提案を進めています。この博覧会はJAグループが一体となって、「食」と「農」、「国消国産」などの取り組みを発信する重要な機会でもあります。
当社は屋外マルシェの運営を担い、JAグループの魅力を多くの来場者に届けていきます。多くの皆さまのご来場をお待ち申し上げております。